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なかなか分からない現実

今日の藤原さんのコメントで今回の事件の真相がある程度分かるように書かれています。

やっぱ早く大陸から帰って来る方がいいですね。

興味がある方はどうぞ・・・



みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

今回の尖閣列島の事件ですが、やはり中国内部の権力闘争ですね。2年後の政権交代をめぐって、改革派と保守派の激烈な戦いが起きていて、決着がまだついていないようですね。特にこの10月には軍事関係か何かの重要人事があって、権力闘争が一気に激烈になってきました。要するに江沢民が後ろに控える保守派が、いつものように日本カードを切って温首相以下の改革派を恐喝しに行ったのです。中国の軍部が今脅かしているのは日本ではなくて中国内部の改革派なのです。要するに日本はとんでもなく悪い奴だ。その日本と親しい奴も悪い奴だ、という論法です。この点について日本はまず冷静にならなければなりません。

そして改革派の温首相は2年後には必ず引退と決まっているので、もうすでに実権を失っていて、どうやらその後継者も出てこれていないようです。今回の事件でなぜ中国の政府要人が日本政府からのコンタクトを避けるのか、それは日本政府とコンタクトすると保守派からお前も売国奴だと攻撃されるからでしょう。というか、もはや中国政府はほとんど保守派の手に落ちていて、誰も抵抗できない状態になっていることがこれで明確になったのではないでしょうか。さらに温首相を追い落として、最後はやはりコキントウ主席とそれに連なる人たちを追い落とす、そういう流れだと思います。

そうするとこれからどうすべきですかですが、まずどの道、日本を含めて欧米の財産は保守派に全部分捕られると覚悟すべきです。あくまでも日本に対する攻撃は権力闘争の手段ですから、闘争に勝てば日本だけでなく欧米の財産まで全部分捕りです。さらにそれに抵抗する改革派はもはや腰砕けになった、すなわちバブルの崩壊によるマクロ経済と政治の混乱で政治的団結も溶解し、もはや保守派に対抗できる勢力がいなくなったと考えるべきです。ということはもはや中国はこれまで。早く全部売り払って外国は帰らなければなりません。やはり満州帝国の最後と同じようになるわけです。

一方保守派ですが、これからいくつか確かめてみなければならないことがあります。まずひとつはどれだけ結束力があるのかということです。すなわち保守派には上海閥、腐敗官僚の子弟、強硬派の軍人、そして改革派から寝返った連中など、種々雑多の人たちが入っているはずです。そうすると実際に権力を掌握していく過程で仲間割れが出てくるはずです。やはり中国では権力はカネと密接につながっていますから、保守派がどれだけカネに汚染されているか、ここが最大の注目点です。どの道、連中に経済を運営する力はありませんから、経済政策は略奪です。国内の改革派、金持ち、そして外人の財産を略奪する、それしかできることがありません。でもそのときにどの程度の内輪もめが起きるかです。改革派、保守派と言ってもその境目は結構あいまいで、しかも権力奪取が起きてくればさまざまな波紋が起きてもめ始めると思います。

さらに海外に軍を出すというのはそれは大変なことです。今回、クリントン米国務長官は尖閣列島は日米安保の範囲内だと言いました。確か90年代は範囲外だと言っていました。米国は東シナ海を中国に売り渡していなかったのです。それが今回明確になったと思います。そしてこの中国の権力闘争について欧米も、そしてどうやらオーストラリアも強い懸念を持っているようで、やはり中国は世界を敵に回し始めました。それでも軍を出すとなると、今度は何が起きるかと言うと、軍内部が本当に結束できるかという問題があります。すなわちカネの汚染がひどい場合には、外国と戦って痛い思いをするよりもカネと権力を手にしていい思いをしたいという考えが先に立ちますから、軍内部でも権力闘争が始まり、たとえば北京が出動の指令を出したときにどっかの軍管区が動かないとか、あるいは出動命令を出したらその銃口が北京を向いたとかなるわけです。ですからそれは実際に出動命令を出してみなければわからない大変な賭けであり、要するに保守派のカネの汚染の程度が判断できればどうなるかもだいたい想定できます。

さらに保守派の台頭に対する外国の反応、これも次第にエスカレートしていくでしょうから、それも確かめてみなければならない、同時に中国内部の良識派からSOSが出てくるでしょうから、それにどう対処するか、どう対処できるか、そのあたりの状況ですね。

今回の事件はおそらく米国が放したらと提案したのでしょう。こういう権力闘争の道具ですから、一気にエスカレートしても改革派が追い詰められるだけです。同時にあまり長く対抗していると実際に経済民間交流が止まって実害を被った日本人や日本企業から勘弁してくれという話が出てきて、さらに欧米が憂慮すると言い出して、結局国論が揺らいで割れる可能性が高かったと思います。今の状況なら中国が悪いで国論が揺らいでいません。これでいいと思います。なにしろ江沢民は父親が日本軍のスパイでした。だから江が権力を取ろうとすれば、かならすお前は日本のスパイだろうと攻撃されるのです。だからこそ常に反日闘争をやっていないと権力がとれないのです。したがってまだまだ日本カードを切ってくるでしょう。日本としてはこれは中国の内政問題である、胸に手を当ててよく考えてみよ、日本は領土と主権で一切譲歩しないと言っておき、同時に中国からの大脱出と日本国内への他の外国企業まで含めた誘致を本格的に進めるべきです。

面白い時代になってきました。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝
by khs5105 | 2010-09-27 08:45 | 恐慌 | Comments(0)

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