2010年 01月 15日
麻酔が切れかかる
なんだか雨ですね?
今日の朝も寒かった。
昨日大手電機メーカーの営業さんと話しました。
売り上げはちゃめちゃ悪いそうで!
まあどこもどんぐりの背比べでしょう。
しかし株価は実態と乖離して上がり続けています。
なので経済は大丈夫なんて呑気なコメントをするアナリストや経済評論家たち。
これが経済規模が拡大して景気の浮揚を伴っていればOKでしょう。
がそうではない。
それどころかジリ貧の状態。
リーマン後各国政府が刷り散らかしたデジタルマネーは"500兆”。
それも実態経済えの融資には向かずに自己売買や国債バブルになってる。
ゼロ金利政策を採ると貸し出しリスクを取るより自己売買や国債を買ったほうがいい。
これって政策バブルじゃない?
ゼロ円で借りてきてレバレッジを数十倍かけて株や商品そして高金利のものを買い漁る。
またはノンリスク債として国が認めている"国債”を買う。
貸し出しは絞り貸しは剥がしをして溜まれば"投機”と"国債買い”をする。
国債を買い入れると自己資本がアップします。
そして価格が下がっても(金利があがっても)簿価評価でいいよと国が認めている。
今年の44兆にものぼる国債もこの状況なので消化できそう。
でもこれが次の危機を生む。
すべての金融機関が大量の国債を保有する。
それは世界中同じ状態。
もしも長期金利があがれば即アウト。
長短国債の金利を合算して計算されています。
長期金利が1%上がれば債券価格は5%下がる。
今日本は860兆の残高があります、5%は43兆。
もし日本の長期金利が1%上がって2%前半になれが43兆の損がでます。
こうなると帳簿上は損はでないが実際は債務超過になる金融機関が続出です。
アメリカやイギリスはこれ以上でしょう。
アメリカは今年だけで180兆の国債発行予定だそうです、多分これでも足りない。
これがいわゆる"ソブリンリスク”です。
だからいつまでもゼロ金利と金融緩和は続けることはできない。
でも市場から金を抜くとすべてが暴落する。
にっちもさっちもいかなくなりつつあります。
良くなったといわれていた経済指標も暗雲が漂い始めています。
日米とも失業率は増加してないとの話。
でもどちらも季節調整という下駄を履かせてあの状態です。
アメリカに至っては本当の失業率と呼ばれるU16と呼ばれる指数は17,3%に達してます。
これは正規の仕事を探すが見つからずパートやアルバイトをしている人を含む数だそうです。
価格が下げ止まったといわれていた米中古住宅価格は再度の下落が始まるようです。
今まで銀行が差し押さえて売り出していなかった物件が大量に売り出されるようです。
今年の住宅の差し押さえは過去最高の300万件になるとか。
おとといの米消費者信用残高は過去最高の減少。
もうアメリカ人はクレジットカードやローンで買い物が出来なくなっている。
麻酔が切れ掛かってきてます、でもこれ以上強い麻酔はない。
さてどうなることやら?
これはど素人のワタクシの主観です。
間違いもあるし当たらないでしょう。
当たって欲しくもない。
でももし天を仰ぐ状況になった時慌てず前に進めるように心の端に留めておいてくださいな!